校長室だより 平成29年度 第13号

「人はなぜ学ぶのか」(平成30年1月25日)

 皆さんは、今日までの成長のどの段階においても、この疑問を持ち、周りの誰かに或いは自分自身に問いかけてきたのではないでしょうか。
 小学生ならば、「(遊びたいのに)なぜ勉強しなくてはいけないの?」と大人に問いかけ、中学生になれば、定期試験勉強がはかどらず、「何で将来使わないかもしれないことまで勉強しなくてはならないのか?」と問いかけた人も多いのではないでしょうか。高校に進学し、その後の進路を考えるとき、日々の勉強時間を確保することが課せられた義務となり、「なぜ勉強しなくてはならないのか」と問いかける暇もなく、自分を追い込んで頑張っている人も多いと思います。

『人はなぜ学ぶのか』
私自身も、日々この問いの答えを探し続けています。
 「今とは違う景色を見たいから」と思った時期もありました。
 「日常の当たり前が本当に当たり前なのかを知りたいから」と考えたこともありました。

『人はなぜ学ぶのか』
 覚えた歌を歌い続けていれば、歌詞やメロディーを忘れることはない・・・
 楽器で演奏できるようになった曲は、いつも演奏しているとずっと忘れない・・・
 覚えた技を使い続ければ、そのスキルは自分のものとなって進化する・・・
 走ることを続けていれば、その速さは進化する可能性がある・・・
 歩き続けることで、歩くことができなくなる日は遠くなる・・・
 呼吸はし続けているから、呼吸できる・・・
 「考える」ことを続けることが、「学ぶ」ことを続けることとなる・・・
 今の自分が自分であるために、学び続けなければならない・・・
 そして、「今の自分」が「将来の自分」となるために、学ばなければならないのだと思います。

 先日、ある他校の高校生のプレゼンテーションを聞く機会がありました。彼は、プログラミングの研修成果について、プレゼンをしていたのですが、最後にこう言ったのです。「僕は、将来の自分のために、今学びたいこと、学べることをできるだけ学んでおいてやりたい。」
 皆さんが、社会に貢献し活躍する時代はもう目の前です。しかしながら、その近い将来においては、先輩の大人たちが生きてきた世の中とは大きく変化することが予想されています。価値観も大きく変わるでしょう。AIと共存し、AIを活用する社会で、人に求められる力もどのようなものになるか、予想が難しいと言わざるを得ません。今までの大人の生き方がモデルとはならない場面に遭遇することでしょう。そんな予測が難しい未来に生きる自分を思い描き、その自分のために、今やれることはやっておきたい。彼には、未来に生きる自分の姿が見え、ビジョンがあり、そこから見える今の自分を、今鍛えておきたいという強い意志があるのだと感じました。
 「学ぶ」ことは「生きる」ことそのものであると思います。

 今を生き、未来を逞しく生きるために、学び続けることができる喜びを感じながら、生きていきたいですね。

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